奥村彰子(滋賀銀行9億円横領事件犯人)は美人行員で山県元次の現在や家族は?

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滋賀銀行9億円横領事件
S銀行9億円横領事件として番組に

滋賀銀行9億円横領事件「爆報!THEフライデー」S銀行9億円横領事件として取り上げられます。

この事件の犯人が奥村彰子(おくむら あきこ)という人物だそうで、滋賀銀行の元行員だったとのこと。

事件の動機には山県元次(山県元治との表記もあり)という人物との関係が絡んでいたそうですが真相について気になるところですね。

また二人の現在や家族のことなどについても気になっている人が多いようです。

ということで、今回は滋賀銀行9億円横領事件について調べてみたいと思います。

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奥村彰子(滋賀銀行/S銀行9億円横領事件犯人)は美人行員で山県元次/山県元治との関係は?動機や真相も

まずは滋賀銀行9億円横領事件の概要から。

1973年10月21日に滋賀銀行山科支店のベテラン行員・奥村彰子(当時42歳)が同年2月までの6年間で、およそ1300回にわたって9億円の金を着服しその容疑で逮捕されたというものでした。

そして、その動機というのが10歳年下の元タクシー運転手・山県元次/山県元治(当時32歳)に貢いでたというもの。

これまでにも様々な番組で昭和史上に残る大事件として取り上げられているようです。

一体ベテラン行員がどのようにいわゆるヒモ男と知り合い貢ぐようになったのかが気になるところですね。

まずは二人のそれぞれの生い立ちと出会うきっかけについて見ていきましょう。

奥村は1930年12月に大阪府北河内郡生まれで3人姉妹の末っ子でした。

大阪で生まれてからは、家族で京都市左京区に移り、1948年3月に市立堀川高女を卒業します。

しかし、この頃学制改革があり高等学校3年に編入するのですが7月で退学したとのこと。

なぜ退学したのかというと、その原因はなんと父親が愛人をつくって家を出ていったことで男性不信になった母親が男女共学に反対したという理由でした。

家庭の事情とはいえ、子供にとっては不幸なことですよね。

そうした経緯もあり、「男の人には負けたくない」とその年の12月に滋賀銀行京都支店に入り熱心に仕事にとりくんだそうです。

ただ、恋愛に関しては夫のことがきっかけで男性嫌いになった母親のこともあり縁談などもなかなかうまくいかなかったとのこと。

そして、もう一方の山県についてですが山県は1940年に朝鮮で生まれます。

父親は警察官で山県は七男五女の五男でした。

中学を卒業すると豊浦高校を受験しますが失敗し、ガラス店で住みこみで働きながら定時制の商業高校に通い始めます。

そして、この頃に後の事件の引き金とも言える競艇を友人に誘われて始めるようになりました。

そんな山県は歌手になるという夢があり歌声喫茶で歌ったりしていたそうです。

歌手になるため鼻の整形までしており、おしゃれで女性からもよくモテていたとのこと。

そして、ガラス店に6年勤めた後、陶器店を開いて独立を果たすのですが、競艇ですぐに店をつぶしタクシーの運転手となります。

この後は会社を転々としており、それには売上金の納金をごまかすという理由があったからだそうです。

さて、そのような人生を送ってきた二人ですが二人が出会ったのは1965年春のこと。

奥村は当時35歳で北野支店に勤めており、山県は当時25歳でした。

奥村は当時付き合っていた男性とケンカをして沈んでおり、職場の懇談会のあとタクシーで帰るのですが酔っていたこともあり涙を流し、その時「どうされたのですか」と優しく尋ねてきた若い運転手が山県だったのです。

その後、奥村の方から「酔って帰ったら母がうるさいからドライブしよう」と誘い、30分ほど京都市内を走るのですが別れ際に「××銀行の奥村彰子です」と嘘の銀行の名を言って去りました。

奥村は「また会いたい」と思ったようですが、自分に自信がないことからの嘘だったのかもしれません。

その後、奥村は山科支店の普通預金係に転勤となります。

そして1966年春、奥村は帰宅途中のバスのなかで偶然にも「あの時の彰子さんではないですか」と山県に声をかけられ運命の再会を果たしました。

奥村はすっかり彼のことを忘れていたものの声の調子で思い出し、山県はこの時琵琶湖競艇で負けてきた帰りでした。

山県は奥村をお茶に誘い、京阪三条南口の喫茶店で話をしていたのですが山県は小遣いがたくさんあるのでギャンブルで負けても平気であり、兄は下関で大きな商売をやっているということを話します。

山県の話に夢中になった奥村は定期預金の大募集期間だったこともあり「私の銀行に貯金をして欲しい」と頼みます。

奥村はこの日から数回山県に電話をかけるのですがそのたびに断られ、山県からすると「年上の、あんなきれいな人が電話をくれるなんて、きっとからかわれているだけだ」と思っていたようですね。

しかし、逆にそのような態度が奥村をますます積極的にさせ、お固いだけの同僚とは違う魅力を山県に感じた奥村は数回の食事を経て交際することとなりました。

そうして、付き合うようになった二人ですが山県はことあるごとに「ボート(競艇)をやる金がいる」と言ってお金を要求してきました。

そうやってお金を渡していた奥村自分や家族の貯金を切り崩すほどになるのですが、それでも山県に愛想をつかさず貢ぎ続けました。

普通なら愛想をつかしてしまいそうなのですが、当時の奥村にとって山県はなんとしてもつなぎとめておきたい存在で、そのためのお金が必要だったからのようです。

その後、奥村は普通預金係から定期・通知預金係に異動となり、バス会社を定年退職したKさんという男性と知り合います。

Kさんは奥村に露骨に好意を示し奥村が預金勧誘用のパンフレットを見せると、Kさんは早速定期預金の100万円の小切手を届けました。

また、奥村が定期の証書と印鑑を渡そうとしたところ、Kさんは受け取らず預けたままにしたとか。

このようなできごとを奥村が山県に話したところ、山県は「100万か。その金なんとかならんか。穴埋めは必ずする。アッちゃん頼むよ」と当然のごとく要求してきたのですがさすがに奥村もこの時は「人のお金に手をつけることはできん」と断りました。

しかし、山県は「いい車がある。買いたいんや。Kさんの金、なんとかならんか。必ず返すし、ちょっと貸してくれ。40万円でええから」とドライブの際に立ち寄った中古車センターでねだり、奥村はついに11月8日、Kさんの定期を偽造証書で中途解約し100万円を引き出すという悪事をはたらきます。

Kさんの定期は6ヶ月だったのですが、山県は借りた金を返すそぶりを見せず、奥村に催促されても「競艇で一発当てて返したる」とはぐらかす始末。

その年の暮れにKさんは銀行を訪れて、奥村に70万の小切手を預けるのですが、またも証書などは預けたままで奥村はKさんに気のある素振りを見せながら預金してもらうようはたらきかけました。

そんな中、1967年5月に奥村は定期を途中解約されないためにKさんと関係を持ち、そのことを山県に告げるのですが、怒りはしたもののやめるようには言わずKさんが預けた合計1240万円はすべて山県の元へと流れることとなります。

その後、翌年になっても山県からの要求は続くのですがKさんのお金も底をつき、困った奥村はついに銀行のお金に手をつけようかと迷い始めます。

そして、自分の預かっていた定期預金元票から20万円1年定期を見つけ、ついに預金証書を偽造。

その後、支店長とその代理の職印が必要となるのですが、油紙を使って転写し20万円をとることに成功しました。

そうやって、最初の犯罪がばれずに成功すると、その後も数々の手口で横領をおこないます。

しかし、1973年2月1日、山科支店から東山支店に移ることが決まると事件が発覚してしまうことを恐れた奥村は動転し、山県から「睡眠薬を用意しとけ」と言われ心中を覚悟するのですが奥村と会った山県はまたもや金の催促をし、奥村から一緒に逃げることを誘われるも言うことを聞かず、山県は300万円を持って下関へ帰りました。

その後、奥村は2度も下関へ向かい「かくまって欲しい」と頼んだものの断られ一旦自宅に戻った姿を消しました。

そして、奥村の横領が発覚し2月19日には逮捕状が出され、全国に指名手配されることとなります。

そんな中、山県は奥村の男友達としてマスコミから注目を浴びており、定職もないのに派手に豪遊していたため疑われ10月15日にぞう物収受容疑で逮捕されます。

その際、奥村の所在についてもあっさりと白状し10月21日、奥村は偽名を使って大阪のアパートに潜伏していたところを滋賀県警に逮捕されました。

この際、奥村は指名手配写真の薄化粧で地味な雰囲気とは違い、派手な洋服と厚化粧で別人のようだったそうです。

その当時の写真がこちら。

滋賀銀行9億円横領事件 犯人

確かに派手めの美人という感じですね。

その後、二人の供述や裁判所の認定によると被害額は8億9400万円にものぼっていたとのこと。

そのようなとてつもない犯罪を指示していた山県は1970年5月に別の女性と結婚し、長女をもうけていたそうです。

以上が事件の真相なのですが、結局奥村はヒモ男の山県に利用されるだけ利用されたという感じで何とも後味の悪い事件ですね。

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奥村彰子(滋賀銀行/S銀行9億円横領事件犯人)と山県元次/山県元治の現在や家族は?

さて、その後の二人についてですが、1976年6月29日、奥村は山県に騙されたことに加え罪を全面的に認めたため情状酌量で懲役8年、山県には全ての責任を奥村に押し付け否認したため懲役10年の判決が言い渡されました。

そして、銀行への賠償として奥村は1000万円、山県は3000万円の支払いを命じられます。

奥村は和歌山女子刑務所に服役となるのですが、それだけ大きな犯罪を犯したということで入所時からすでに多くの人に知られており、所内ではおとなしくしていたそうです。

おどおどした雰囲気で、いじめられるようなこともあったとか。

その後の山県や二人の家族のことなどについては、奥村には年老いた母親と無職の姉がいたということはわかっているのですがそれ以上のことは不明でひっそりとどこかで暮らしているのかもしれません。

また、本当かどうかは定かではありませんが、逮捕前に同棲していた人が刑期を終えるまで待っていてくれたという説もあったりするのでもしそうだとしたらその方と暮らしていたり、あるいは事件からかなりの年月が経っているので亡くなっている可能性もあるかもしれませんね。

【追記】

2019年12月11日放送の『ワールド極限ミステリー』にて滋賀銀行事件が取り上げられ、宮地真緒さんが奥村彰子役(番組内の名前は「鈴木ゆうこ」)を演じられることがわかりました。

ということで、今回は滋賀銀行9億円横領事件についてまとめてみました。


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  • 2024 05.13
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